漫画大好き、まるをです
昨今の漫画業界と言えば変わらず異世界ものとか人気ですが、代わり映えのものも人気を博している傾向にあります
例えば『ヤンキー』と『SF』を掛け合わせた『東京リベンジャーズ』
サッカー漫画なのにフォワードしかいない『ブルーロック』
『美術』を題材にしたスポコン作品の『ブルーピリオド』
いずれもアニメ化を果たした人気作品です
設定や題材が新しいものってやっぱり新鮮味があるし、人気に火が付いた時の爆発力が凄いと個人的に思っている今日この頃、
この度、ジャンプに全く新しい世界を題材にした作品が誕生しました
それが今回紹介する、『あかね噺』という作品です
基本情報
まずは作品の基本情報です
作品名 :あかね噺
原作 :末永裕樹
作画 :馬上鷹将
ジャンル:芸能
出版社 :集英社
掲載誌 :週刊少年ジャンプ
発表期間:2022年2月14日~
巻数 :既刊3巻(2022年10月現在)
こんな感じ
僕の超個人的な見解による10段階評価を項目別に表すと…
- ストーリー性 … 【7】
- 画力 … 【6】
- 見やすさ … 【7】
- 独創性 … 【8】
- キャラクター … 【7】
こんな感じ(【5】が平均と思って下さい)
とりわけ悪い所のない、良質な作品であるという印象
作者について
あかね噺の作者は原作が末永裕樹先生、作画が馬上鷹将先生
共にヒット作は無く、活動歴的に見て若い方々のように思われます
情報は多くないですが、お二方の簡単なプロフィールを載せておきます
名前 :末永裕樹(すえながゆうき)
生年月日:??年5月21日
活動期間:2017年~
名前 :馬上鷹将(もうえたかまさ)
生年月日:不明
活動期間:2012年~
代表作 :『オレゴラッソ』
作品の魅力
それではあかね噺がどうして面白いのか
その魅力について説明していきたいと思います
なお物語の内容に触れる関係上、若干のネタバレになることをご了承ください
まずはあらすじについて見ていきましょう
【あらすじ】
朱音の父、徹は阿良川志ん太という落語家だったが、真打昇格試験で他の受験者とともに破門にされてしまう。父の落語が好きだった朱音は父の雪辱を果たすため、自分が落語家になることで父の落語を認めさせようと真打を目指すのだった。
主人公の桜咲朱音は、大好きだった落語家の父を破門にした阿良川一生に雪辱を果たすべく、その弟弟子の阿良川志ぐまの下で6年の修行を経て、落語の世界へと身を投じていきます
この作品は落語という日本の伝統芸能を題材にしており、これは色んな意味で異例
まず落語が漫画の題材として使われることが極めて少ない
そこには色んな理由があるでしょうが、高年齢層が中心の娯楽である落語を、漫画という書籍でやるというアンバランス感
このミスマッチが題材として選ばれ辛い一因となっていることに間違いありません
しかし一方で落語漫画として成功している作品もあります
この昭和元禄落語心中は様々な漫画賞を受賞、アニメ・ドラマ化され、落語協会はもちろん、各界から大絶賛される作品となりました
筆者もアニメを拝見しましたが、声優さんの演じる本格的な落語と、それを中心とした人間ドラマは非常に見ごたえがあり、今でも強く記憶に残っています
とは言え、この作品以外に成功した作品は皆無と言っていいレベルだし、本格的に題材とするのはやはり難しいと言わざるを得ない
しかも雑誌は天下の週刊少年ジャンプ
バトルやファンタジー色の強いジャンプで落語漫画をやる
これはもはや
挑戦を通り越して無謀じゃない?
と僕は思いました
しかし蓋を開けて見ればジャンプでは常に上位に食い込む支持を受け、2022年8月の「次にくるマンガ大賞2022」コミックス部門では第3位を獲得しました
ではその面白さはどこにあるのか?
まずはストーリー
この作品は言わば一生に対する朱音の復讐の物語ではありますが、師匠や兄弟子達の教えを受け、ライバル達と競い、学び、成長していく…完全なる王道ストーリーとなっています
内容的にもドロッとした感じはなく、朱音が本質的に落語を好きな様子が随所に見られ、ストレスに感じる部分がありません
技術はあっても落語界の知識が無い朱音が兄弟子に『いろは』を教わりながら進む様は、視聴者目線で描かれているのでそこも嬉しい
また落語知識の無い人達が分かりやすいように最初にどんな演目なのか説明が入るのが構成として良い点
導入部分で『これはこーゆう話だよ』って簡単に説明してもらえると、その落語を理解しやすくなるんですよね
大体いつも1ページ程度導入説明が入るので助かる
更に、キャラクターの描き方
本作のキャラクターは見た目こそ派手さは無いものの、落語の演じ方に存分に個性が反映されています
例えば朱音の師匠である志ぐまは『泣きの志ぐま』と呼ばれる人情噺の名手であったり、
一生の弟子である魁生は『色気』の演技が際立っていたりと、各々が得意とする技術を持っています
こういった固有スキルはみんな大好物であり、ジャンプで受け入れられた一つの要素となっています(まるを曰く)
そしてもう一つ注目したいのが、主人公の朱音という存在
落語家と聞くと、パッと思い浮かぶのは笑点のメンバーだったりすると思いますが、その全てが言わずもがな男性
逆に女性落語家って思い当たらないと思いませんか?
ある記事によれば、全国の落語家は2019年時点で合計900名で、そのうち女性落語家は60名程度
つまり全体の1割にも満たない数しかいません
つまり女子高生の朱音が最高位である真打を目指すのって実は相当異例な事なんですね
この男性が作り上げてきた落語という文化を、朱音がどれだけ抗って見せるのか
ここは現時点ではまだ掘り下げられていませんが、いずれぶち当たる壁になると睨んでいるので、頭の隅にでも置いといて貰えればと思います
無料で読むには
あかね噺は現在、無料で読めるサイトやアプリはありません
が、実は裏技的な方法である程度読むことが可能です
その方法とはコミック.jpに登録するというもの
コミック.jpでは…
- 国内最大級13万冊以上の品揃え
- 貯めたポイントは姉妹サイトmusic.jpでも使える
- 30日間無料でお試し利用できる
- このサイト経由で1200円分の無料ポイントが貰える
このような特典があり、特にこのサイト経由で貰える1200円分の無料ポイントは無料トライアル期間でも貰うことが可能
無料期間が30日間と長く、かつ1200円分ものポイントが貰えるサイトというのは中々ありません
この無料ポイントを利用すれば、コミックス2巻まで無料で読むことが可能です
現状ではコミックス2巻相当まで無料で読めるアプリ・サイトは僕の調べた限りでは無いので、これが最も多く読める方法だと思います
ちなみにその後登録解除してしまえば、一切お金はかかりませんのでご安心を
多少の手間はかかりますが、『絶対に無料で読みたい!』と考えているなら是非利用してみてください
なおコミック.jpについては別記事でも紹介しているので併せてどうぞ
まとめ
『あかね噺』について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか
右肩上がりに人気となっている作品なので、この調子ならアニメ化はもちろん、ドラマ化も期待できます
今後はプロとなって更に激動の展開が予想されますので、見たこと無い人は是非一度見て貰えたら幸いです
以上、まるをでした
それではっ
コメント