【閲覧注意】本当にあった臭い話をしたいと思います

ネタ
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※これはまるをが実際に体験した話です

心臓の弱い方、臭い話が苦手な方、あとカメムシが苦手な方は自己判断で閲覧をお願いします

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ある初夏の恐怖

これは僕が小学4,5年生くらいの時の話です

確か当時6月も後半、夏が近づき暑くなり始めた頃のことです

小学校と言えば、僕の通う学校ではジャージが指定の服装でした

中のTシャツも指定の白い物、そして靴下も白で指定でした

ちなみに今では絶滅危惧種に指定されてますが、女子のブルマもまだギリギリ健在でした

それはさておき、僕の実家は田舎なので虫が多く出ます

僕の地域で特に多いのが、わくさ(カメムシ)です

一年中出現するんですが、特に秋には家の壁に大量のわくさがびっしりと張り付く光景が見られ、戦慄を通り越して逆に壮観です

そんなわくさの国と言ってもいい地域なので、日常生活でも常にわくさの存在に注意を払わなければなりません

奴らは神出鬼没。何の前触れも無く突然現れ、我々を驚かせやがります

食事中や干した後の布団の中…危険は常にそこら中に潜んでいます

うんこをする時などは、まず便座に座る前に必ずトイレの中を見回します

プレイ中にわくさを発見した場合、すぐに処理できない上に飛行してくるのではという恐怖と戦わなくてはならない

うんこ前チェックは我が家庭では必須でした

さて、そんな危険な日常の中で、最もわくさに気をつけなければならない瞬間はどこだと思いますか?

賢明な読者の皆様には非常に簡単な質問でしたね。そうです、着替えです

Tシャツやパンツといった着替えは必ず洗濯に出します

そして洗濯するということは、日光の下に干すということ

そうです。その干している洗濯物にわくさが侵入するのです

その日、僕は学校に行くため朝食を済ませ、着替えを開始しました

最初に上下のパジャマを脱ぎ、次にTシャツを着ます

この時、必ずTシャツの両肩の部分を掴んで持ち上げ、全体を確認します

もしわくさがいる場合、このようにすると透けて見えるので、わくさの存在が確認できるのです

見た感じ怪しい影はなく、わくさはいないと判断。安心してTシャツを着ました

そして次に靴下です

靴下にわくさがいるか確認する場合、最も簡単なのは外側から触ることです

しかしこれは外側とはいえ触れてしまうという抵抗感に加え、うっかり潰してしまおうものなら大惨事になりかねません

靴下をひっくり返すという方法もありますが、わくさがいたら中からこんにちわして来るので、これも積極的にはやっていませんでした

結局、僕は靴下の中を確認せずに履くことにしました

靴下はTシャツと比べて遥かに面積が小さく侵入スペースも限られているため、年間を通して見てもわくさがいることはほとんどありません

またこの時期、まだわくさが多く出るというわけでもなかったので、気持ちが緩んでいたのでしょう

深く考えることなく『履いちゃえ』と思い、右側の靴下からスッと足を通しました


『…なんかいてるYO----!!』


靴下の中を這いずる小さなもぞもぞ感…もう履いた瞬間に『奴がいる』と確信しました

僕は心の中で泣きました

そして激しく後悔しました

何故ぼかぁ…何故ぼかぁ注意を怠ったんやぁ…と

しかし後悔したところで現状がどうにかなるわけじゃない

早急に脱ぐのだ!まるを!

僕は覚悟を決め、右足の靴下を脱ぎ捨てんと全力で引っ張った

解き放たれる右足

そして奴…わくさは、僕の右足の親指に乗っていた


『あっ、どうも。自分わくさって言います』


そんなことを言い出しそうな雰囲気で平然と乗っている


いやどっか行けし


と思ったが言葉など伝わるわけもないので、僕は仕方なく右手の人差し指によるデコピンで、わくさを離れた所まで突き飛ばした

田舎出身の僕にとって、わくさをデコピンで飛ばすなどお手の物だ

そしてこの時期はまだそれ程動きも活発でなく、僕は常備してあったガムテープを適当な長さに切り、そして優しくわくさを張り付け、包んだ


『さらばだわくさ。来世は別の生物に生まれ変われよ』


とは思わなかったが、僕は包み込んだわくさをそのままゴミ箱に捨てた

長いようで短かった戦いは、ようやく終わりを告げたのだ

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ちなみに

右足の親指を嗅いでみたら


『くっさ!!』


わくさの臭いがしました


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