現役病院職員が語る、インフル予防接種の事実と本音

医療とお金
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まるをです

早いもので、今年も残すところ3ヵ月となりました

朝晩の寒暖差が冬の訪れを感じさせる、今日この頃

冬の到来と言えば寒さだけではありません

ある意味で冬の風物詩とも言える、はた迷惑な冬季の流行りのもの…そう、インフルエンザです

インフルエンザといえば毎年必ずやってきてその猛威を遺憾なく振るっていく迷惑極まりない存在

かくいう僕もここ10年でインフルエンザに3回もかかっています

僕自身が病院勤務であることが大きな理由としてはあるんですが、それにしてもかかり過ぎだろって話ですよね~(汗

これだけかかると家族からの視線がね、凄くね、痛いんですよ(遠い目)

まあそれはさておき

インフルエンザといえば、同様に話題になるのが予防接種について

近年ではインフルの流行に対し「ワクチンが足りない問題」が発生してメディアを騒がせていますよね

さてそうなると、今年の予防接種事情は一体どうなのか

ワクチンは足りるの?足りないの?

その辺りが気になるところではないでしょうか

今日は病院職員として働く立場から、インフルエンザ予防接種の医療機関側の本音とか裏事情とか赤裸々に(かどうかはわからないけど)語りたいと思います

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その前に

話をする前に先に言っておきます

これはブログを通して皆さんに「価値ある情報を届けたい」だとか「少しでも役に立ちたい」だとか、そんな風に思って発信するわけではありません

理由は単に自己満足です

僕は病院の事務職員として働いています

なので当然、電話応対とか受付応対とかするわけです

昨年、インフルワクチンの在庫が11月の半ばで尽き欠けました

そういった中で、ホントは多くの人に予防接種を受けて貰いたいのに、たくさんの問い合わせに対し「現在在庫切れで…」とお断りの対応をしていました

それがもうホント申し訳なくて

だって僕は病院におけるワクチンの裏事情を知っていたから

「このタイミングで来れば接種できたのに…」とか「○○日に来ればできるのに…」とか知っていながら断っていたから、ホント地味にストレスでした

今年もそうなる…かは分かりませんが、昨年のことを想像するだけでまたストレス

今回の記事は言わばストレスの捌け口です

こっちの事情とか本音をぶちまけることで少しでもストレスを発散させようという、そんな話

なおここでの内容はいち医療機関に勤める、いち職員の意見です

医療機関に勤める人間を代表しているつもりもなく、あくまで個人的な意見であるということをご理解いただければと思います

今年のワクチンは足りるのか?

ということで早速、皆さんが一番知りたいであろう今年のワクチン状況についてお教えしたいと思います

まず足りるのか?足りないのか?という話に対しての答えは…

ずばり足ります

しかし余裕で足りるというわけでもありません

この辺りの理由を少し詳しくお話しします

2019年度のインフルエンザワクチンの供給量

今年度のインフルワクチンの供給量は約2951万本(見込み)と厚生労働省から通知が来ています

これはワクチン不足で問題となった昨年(2717万本)一昨年(2643万本)と比較しても200万本以上多い供給量です

https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000535792.pdf

昨年の実際の使用量と比較しても約300万本多い形になるので、厚生省としても今年はゆとりを持って対応していると見て取れます

では今年は余裕でワクチンを打てるんじゃないか?

その言葉に対しては、現場としては疑問を呈します

予防接種が簡単に打てない理由

理由その1

(その1)のグラフを見て貰えれば分かると思いますが、予防接種自体の使用量は全体として上がってきています

そこには高齢化やインフルに対する世間の関心など様々な要因が考えられると思います

が、注目して欲しいのは過去三年間の供給量と使用量の数値です

互いの数値にあまり差がないと思いませんか?

昨年に至っては供給量が2717万本、使用量が2630万本とほぼ供給量と同じ量を使用しています

ですが昨年はワクチンがどこも足りないと騒がれていました

そうなると予防接種を諦めた人もいるのではないでしょうか?

つまり僕が言いたいのは、実際にはもっとワクチンを打ちたい人がいて、グラフの使用量より多くなっていた可能性があるのではということ

ましてや近年の不足傾向でインフルワクチンに対する世間の関心は高くなっています

昨年よりも予防接種を受けに来る人の数は多くなると見るのが妥当でしょう

2951万本という今年の供給量が決して余裕あるラインだと考えるべきではないのです

理由その2

供給量が多いからといっていきなり医療機関に大量にワクチンが入ってくるわけではありません

様々な業者から一定の量を少しずつ仕入れていくのです

業者としても返品されても困るし、小出しにしてくるんですね

しかしそうなると問題なのが、ピーク時に在庫が不足する可能性があるということ

予防接種のピークは11月

ここを過ぎ、年をまたいだ1月にもなれば予防接種をする人は急激に少なくなります

再三言っている通り、昨年・一昨年とワクチン不足が叫ばれました

人とは不思議なもので、今年は供給量が多いと宣伝しても過去の記憶から『早く打ちに行こう』という気になってしまいます

なので今年の10月、11月の予防接種希望者はかなり多いと予想しています

しかし小出しにしか入って来ないので必然的に足りなくなるのです(しかもインフルが流行り出すとなお足りなくなる)

医療機関側としては在庫の見通しが立たないとお断りの一辺倒になる可能性があります

なのでタイミングによっては『今年供給量多いはずなのに打てねぇ!』みたいな事態になります

確実に予防接種をするには

では予防接種を確実に受けるにはどうするべきか?

いくつか方法はあります

タイミングをずらす

ピーク時を避け、タイミングをずらせば接種できる確率が上がります

具体的には10月上旬に早々と打つか、12月末(いっそ1月)に打つ

実は昨年はインフルの流行が遅く、当院では1月に入ってから流行りだしました

なので12月中に打っても間に合ってたんですね

とはいえ、いつインフルが流行りだすかは分かりません

早めに打つのが賢明とは思います

複数の医療機関に問い合わせる

予約制で予防接種をしている医療機関も多いですが、場所によっては予約無し

もっと言えば一見さんでも受けてくれる医療機関もあります(うちはまさにこれ)

かかりつけがあるならまずそちらに問い合わせるべきですが、無いなら複数の医療機関を当たってみましょう

そして断られても、こまめに問い合わせるようにしましょう

ワクチンの納入状況は流動的です

今日ダメでも、明日になったらワクチンが入ってくることもあります

しかし医療機関的には『明日になれば入ってきますよ~』と必ずしも教えてくれるとは限りません

医療機関側としてはある程度在庫を確保しておきたいというのが心情です

なので在庫が多少あっても、その真実を教えてくれない場合もあります

上記の通り流動的に状況が変わるので、こまめな問い合わせで納入状況を確認しましょう

直接行く

これは一見さんOKで予約無しのとこになりますが、電話だと断られても直接行ってお願いしたらできるパターンというのがあります

電話なら断れても、『直接来ちゃったんならまあ打ってやるか…』的な心情に付けこむ裏技みたいなもんです

ちなみにうちの病院はこれOKだったりします(もちろん在庫があればね)

まあこれは病院の方針とかにも関わって来るので成功率は低いでしょうが、どうしてもすぐに打ちたいようなら受付で直接交渉するのもありだと思います

ちなみにこれも裏技というか、自分の子供のかかりつけの小児科とかあるなら、子供がやるついでに親もやってくれたりするので聞いてみるといいかも

まとめ

本当はね、急がず駆け込まずに時を待てばちゃんと皆さんに行き渡る量のワクチンがあるんです

でもメディアが煽ったりするから皆早々に打ちに来るわけで

そうなるとある時期・あるタイミングでワクチンが不足する状況が生まれてしまうんです

これをどうにかするのは多分無理です。それは分かってます

ただね、本当は重症化すると危険な老人さんとか、小児とか、受験生とか、そういった人を優先してあげたい気持ちもあります

事実うちの病院はかかりつけや老人さん優先です

来ちゃったら誰でも打つけどね

繰り返しますが、ワクチンが行き渡る量は間違いなくあります。あとはタイミングだけです

今年の状況は始まってみないと分かりませんが、確実に打てる数はあるのでそれだけは安心して欲しいです

焦らず、状況を見て打つようにしてもらえると嬉しいですね

という、いち病院職員からの意見でした

とりあえずそんな感じ

それではっ

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まるろぐ日和。

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